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書評 株式

「出来高、価格分析の完全ガイド」 アナクーリング 読んでみた [株式トレード本]

投稿日:2019-06-20 更新日:

 

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ざっくり感想

結論として中表紙にはFXトレーダー向けとか書いてあるが、株のトレードに置いても、考え方や、市場の動きに関する一つの知識として役立つ本だと思う。

 

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この本に書かれてるVPA手法の根幹となる考え方

著者のアナクーリングが推しているのは「VPA(Volume Price Analysys)」という、市場の値動きに加えて「出来高」に特に注目して動きを見ていくというトレード手法である。簡単に言うと大きな値動きであっても出来高が少ない場合はだましである可能性が高い、という考えに基づいた手法である。

著者が持つ市場の値動きについての捉え方

著者は一貫して「市場は常に大口投資家によってコントロールされている」という、いわば若干陰謀論めいた考えを主軸とする立場で、市場の動きを分析している。

その考えが正しいかは別として、この考えというか市場への捉え方によって、著者やこの手法を信じる人達が相場で勝っているというのは事実である。(※市場は上下を繰り返すので、歴史上の最高値でつかむとかいう奇跡的なことをせず、握り続けていればいつかは勝つのではという考えはおいといて)

個人的な考えとして、市場を大口がコントロールしているということについて、そういう事も多いが、そうでない事もあるという認識の方が著者の認識よりも事実に近いと思っている、今ではたとえば日経225の大口手口等が情報提供サイトで確認出来るが、大口と大口が逆のポジションを持ちどちらかが負けていることも有るし、必ずコントロール出来ているわけでは無いようである。まあそういった捉え方の真贋は一旦置いておいて、勝つ確率の高い勝負を何かしらの信念に基づいてずっとやっていれば大数の法則に基づいて最終的には勝てるという事なのだと納得した。

著者がこの考えに至った経緯

著者であるアナはラボスというちょっと怪しい人のセミナーを聞いてこの手法にたどり着いたという事だ。

なぜアナがラボスのいう事を信じたのかというと、「超有名な新聞にラボスの広告が載っていたから」であるとのこと。

そこではリバモアの「欲望と幻想の市場」を読むことをすすめられたそうだ。

 ※ちなみに私は「世紀の相場師ジェシーリバモア(スミッテン著)」は読んだことがあるが「欲望と幻想の市場(ルフェーブル著)」は読んだことが無い。アマゾンレビューによるとスミッテン版の方は余計な事が書き足されてるだけということなのでルフェーブル版の方も読んでみた方がいいかもしれない。

そこで彼女は「すべての金融市場は操作されている」という啓示めいたメッセージを得たらしい。

操作された値動きかを見極めるために出来高を併せて確認する

操作された値動きが本物か偽物かを判断するための唯一のインジケーターであると彼女が考えているのが出来高である。ちなみにワイコフという人物がVPAの生みの親らしい。

大口の手口

大口はアキュミュレーション(買い集め)とディストリビューション(売り抜け)によって、利益を得ている。インサイダー(この本では大口の事をインサイダー、スペシャリスト、マーケットメイカー等と呼んでいる)はここで出来高を隠すことができないため、こういった動きは出来高で察知できる。

またアンクルジョーの話が大口手口のたとえとして出てくる。

アンクルジョーは商品を安い時に買い集め、商品品薄の噂を流して高く売り抜ける。商品が倉庫から無くなると、今度は類似商品が大量生産され、価値が下がるという噂を流す。人は価値がゼロ近くになるまえに焦り大挙して商品をアンクルジョーに安く買い取りを依頼する。倉庫が商品でいっぱいになったアンクジョーは満足して、商品品薄の噂を流すタイミングを虎視眈々と狙う。

というやり口である。これは大口の手口と類似しているということだ。

本の後半に書かれていること

他は出来高により値動きの真偽を見極めるための様々なローソク足と、出来高組み合わせのパターンが説明されている

読んでみた結論

たとえ陰謀論めいた確信であったとしても、期待値の高い事をやり続けるという「信念」が有り、迷わないことはトレード等の投機的行為においても強みとなるのだろう。厳密な天才数学者で有れば、必ず相場で勝てるわけではない(cf.LTCM もちろん数学に強い方が勝率は格段に高くなるとは思うが)。また、大多数の投機家、投資家とは異なる視点に立っている(現時点ではこの本の考えが一般的に広まってるかもしれないが)というのは投機行為において強みとなるポイントかと思った。

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-書評, 株式

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